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薬が飲めない * 胃切除後の難儀な事

Stomach
10 /01 2018
胃袋の手術をしたら、しばらくは効果のある薬(経口薬)が飲めなくて
治る症状も良くならない、損だ、不幸だ、と術後しばらく考えていました。
ずっと食事の訓練が上手くいかず、後から手術した人が先に退院していく中、
悪いことばかり考える毎日でした。

手術後はクリニカルパスに則って、食事指導を受けながら
消化管と消化器を慣らすように、段階を追って食事をしていきます。
入院中は贅沢にも!?上げ膳下げ膳、安心して食事に取り組めば良いのです。
特に消化器系の人は食べるのも仕事、食べ方も訓練次第で努力次第で、
その後の人生の質をも変える技を身に付けられる良い機会でもあります。

流動食(おもゆ)→三分粥→五分粥→全粥と進んでいき、
都度食べる量の目標も記された表を元に、慎重に1歩1歩進んでいきます。

でも流動食すら口を通らない、水分もほんの少しずつしか口を通せないので
食事に精一杯で、薬を飲むどころではありませんでした。

目標の半分の量も食べられなかったのに、薬を飲むなんて...
薬を飲むのは苦痛以外の何物でもなくなってしまいました。
一口飲み込む度にひっくり返りそうになるほど苦しくて半泣きで、
一包飲むのに10分位掛かりました、ヘトヘトです。

これを飲めば良くなるんだ、と心に言い聞かせて薬に思いも込めるのですが
なかなか喉を通ってくれず、その後も腸の深い部分に落ちて行くまで、
いえ、その途中を感じながら腸が落ち着くまで七転八倒が続きました。

術後20年経った今は、刺激の強いものは腸を通過するのがわかり、
いつまでも腸に苦々しさが残ったりする食べ物もあれば、
薬は特に粉末状のものは、水で流してもへばりついたまま
離れないように感じるものもあります。
そして水分量が多いと腸が重だるく、お腹いっぱいになってしまうので
薬が多いのはやはりシンドイです。

鉄剤や漢方薬は、食後直ぐは避けて空腹時に摂るよう指示されますが、
空腹(に感じている)時に大量の水分では気持ちが悪くなるので、
チビチビ飲むしかありません。喉越し悪し...

子宮筋腫があり、年に一度ガン検診と共に婦人科を受診すると
女性向けの漢方薬を処方されるのですが、それがシンドイ...
香りも苦味も嫌いではありません、むしろ効果がありそうで、
深呼吸して吸いたくなるほど好きな香りです。

でも喉から小腸辺りまで違和感が残り、軽く吐き気も感じます。
これは軽い副作用だそうです。
飲みたくないけど、効果はあるから頑張って1ヵ月は飲んでみるか...
処方されて2週間になりますが、吐き気が残るので自分の判断で止めました。
明日、検査結果を聞きに行く時に止めてもらおうと思います。
できれば、いえやはり食事を優先させたいです。
ドイツ旅行 615
本日のタイトル「難儀」な事について、書いてハタと気付きました。
WEBの辞典で調べてみると、現代では主に関西地方でしか使われないようです。
そういえば、昔は関西に住むまで聞いた事もなかった...

1 苦しみ悩むこと。苦労すること。また、そのさま。
2 面倒なこと。迷惑なこと。また、そのさま。
3 処理するのがむずかしいこと。また、そのさま。一大事。

まさに私が表現したかった意味があった、ドンピシャ。
薬には苦労しましたわ、薬は面倒で厄介なものですわ、
まあ信頼もしてますけど♪

胃がなくたって富士山登頂!*胃切除後でも出来る事

Stomach
09 /11 2018

胃を切除した人はゴマンといますから、大した話ではありませんが...
山の頂上、しかも日本一高い山である霊峰富士山に登ったという事は、感慨深く忘れられない思い出です。2016年8月に富士山5合目から頂上を目指しました。
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家族の親友が富士登頂5回は経験のある山男で、明日は絶好の登山日和だから、と初心者でも大丈夫な日帰り登山を計画してくれました。不安だらけでしたが、弾丸登山している若者もいるし、NHKブラタモリでは、タモリさんも(昔でいえば)高齢者ながら!?登頂されていますものね。やって出来ない事はない!と挑戦です。
 
結果...家族が足を痛めて、ゆっくりしか歩けなかったせいかお蔭か!?
ほとんど息切れする事なく、無事に山頂まで登る事が出来ました。

登山者は高齢者や中高生の団体さんも多く「はあい、この辺りでゆっーくり深呼吸しましょう。休憩~。」とガイドさんや引率の先生方の掛け声に便乗して、私達も休み休み、ゆっくり登りました。
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高山病が怖いのと、どうやって栄養補給をしようか、これだけは慎重に!休憩ポイントとその途中で1回ずつ位に、友人の「休憩~」の合図が入り!?チビリチビリ、飲み過ぎず食べ過ぎず、少量ずつ栄養補給しました。

あイのない生活は...五合目から頂上まで、おにぎりふたつ+もろもろ。
1回の休憩でおにぎりを3分の1ずつ位よく噛んで食べて、次の休憩では山歩きにお薦めというアーモンド入りのチョコを1粒もらい、次は飲み物だけ、そのまた次はおにぎり3分の1くらい...というように一度で食べずに、少量ずつ何度にも分けて食べたら、ダンピング症状も起こさず、空腹を感じる事もお腹が苦しくなる事もなく、頂上までは大きな疲れは感じませんでした。

日頃、軽く走ったり早足で歩いたり、階段をよく使うようにしたりしていた程度ですが、高い山に登る体力も作られていたようで嬉しかったです。登っている最中は、上を見るとまだまだでも、後ろを下を振り返ると、すごく高い所まで来たのがわかり、その眺めは最高でした。

途中の休憩では、一度座ると根っこが生えたように立てなくなったりどっと疲れてしまいそうだったので、友人ガイドの勧めに反して、座っても3分くらいまでにしていました。椅子なら良いのですが、体育座りのような、お腹より膝が高くなるような座り方だとお腹を圧迫してしまい食後に苦しくなる事があったので、座り方も足全体が下になるようにしました。

9合目くらいから急に風が強くなり、気温も低くなって、フリースのトップスやウィンドブレーカーなどを重ね着しました。そこから先は頑張っても頑張ってもなかなか前に進まず、どんどん身体が冷えてきたのがわかりました。

頂上に着いた時は気温0度、予定なら下山完了時間だったそうですが、ゆっくり歩いてきたお蔭で無事に登頂に成功して、3人で大喜びしました。やったー!本当に富士山に登っちゃったー!

さあ、これから一気に下山しようと思うけど、どうしよう、もう明るいうちに下山は無理そうだから、今日は諦めて山小屋に泊まろうか、と急に言われてあたふた~~空気が薄過ぎるから、もう少し下りて日没までは頑張ろう、と3人で駆けるように下山しました。

でも天気がどんどん悪くなり雨が降って、私だけ体の冷えが止まりません。こういう時は身体の脂肪や筋肉の大切さを感じます。いつも暑がりだけれど、脂肪が少ないと身体の芯まで冷えるのです。

結局、雨と風で更に体力が奪われた私が疲れ果て、途中の山小屋で泊めてもらう事になりました。ヘトヘトどころか全身呆然となった感じでした。やはりパワー不足か...おにぎりふたつではね...

寝床は屋根裏のスペースに雑魚寝です。お風呂に入れないとか、歯も磨けないとか、化粧が落とせないとか、布団がどうのとか、いつも言いそうな不満も感じないくらい消耗していました。夜間、暖房のガスが充満したのか高山病か、頭痛で目が覚めてしまい、持ってきた鎮痛剤を飲んで落ち着かせました。

ゆっくり休養を摂れる環境ではなかったけれど、富士山登頂という同じ目的を持った人達が集まった山小屋は活気に溢れていて、とても温かい雰囲気でした。気になるのは天気、山頂は終日悪いようで諦める人も強行する人もいました。

今日は下山するだけ、とにかく早く下りて、早くお風呂に入りたい一心で、リードするべくどんどん走りました。大砂走りって、本当に気持ち良く走れますね、ジャンプしちゃった♪

御殿場口から駐車場までタクシーで移動して、ひとまずお風呂、開業時間を待って公共温泉足柄温泉でもう一度富士山を拝みました。

麓は晴れの別世界♪雲に覆われた富士山は高く遠かったけれど、近い存在に感じるようになりました。悪天候の日を避け、装備を整え、標高の高い山へ登る心構えさえ守れば、富士山は確かに難しい山ではありませんでした。友人の計画は初心者にとっては少し無謀なようでしたが、連れてきてもらって感謝しています。

ガイドブックは5合目でもらえましたが、予めオフィシャルサイトHPなどでも心得を読んでいきました。
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遠くから眺めているのも、自分の足でへばりついても、やはり富士山は美しい。日本一、世界一の山です。

皮を剥いて食べれば安心かも... 胃切除後のせつなさ

Stomach
08 /14 2018
犬や猫、赤ちゃんと一緒です、食べたら食べたそのまんま、出てきます、食べ物が。お食事時の方、ごめんあそばせ。

よく噛んでも噛み切れないで飲み込んでしまったもの=食べ物の皮など。
よく噛んだつもりで噛み切れていなかったもの=根菜など。
そのまんま、再度「お目見え」する食べ物について考えてみようと思います。

手術仲間のお一人は、皮のある野菜は全て皮を剥いて食べるそうです。
お家にお邪魔した時、「口惜しいけど...」と言いながら、茄子を故郷の味でご馳走してくれました。すごく美味しくて感激したのですが、言われてみれば確かに何か物足りない、茄子の皮を剥いてあったからです。「茄子は紫色の皮も油をまとわせて、ツヤ良く甘辛く煮たかった。口惜しいけれど皮が怖いの」と。

術後3年位経った頃、よく逆流に悩まされていた友人です。「皮もたくさんの栄養があるし、美味しいのにね、せつないね...」腸で詰まり気味になるのは、消化されずに出てくる皮のせいだと言います。

確かに、よく噛んでもトマトの皮やにんじんなど赤みの色はトイレで「再会」します。腸のどこかで詰まって悪さしていたら、そのまんまの形で「お目にかかる」事はないんじゃないかと思うのですが、腸のどこかに引っかかり、消化を阻害するような気がするのだそうです。

術後20年の現在は食欲だけは衰えないの~と元気印の60代で、何でも気にせず食べているようですが、術後数年は本当に神経質になっていたそうです。友人はお料理上手の上、子育て中の専業主婦だったから余計に、美味しくて安全な食卓作りに励んでいました。入院中からいつもメチャクチャ面白い人で、笑いの耐えない病室だったのは間違いなく彼女のお蔭です。看護婦さんを捉まえては質問攻めにして、退院後は何に気を付けけたら良い?とか、どちらの食べ物が手術後には向いていると思う?など聞いてくれて、男性も含めて、病棟仲間で情報交換する場を作ってくれました。体力作りを兼ねて他の病棟にも出向き、あちらこちらで友達を作り、なかなか病室へ戻らない日もありました。

そんなタフで明るい友人ですら、食べる事には気を遣い過ぎて回復に時間が掛かりました。
「グチャグチャになるまでよく噛んで食べれば、食物繊維も同じよ、大丈夫って看護婦さんが教えてくれたのにね...やっぱり胃がなくなるってせつないねえ...」再発の心配も食べられない事もつらいけれど、家族に気を使わせる事が何より苦々しかったと話してくれました。

私も噛み切れない皮などは未だに飲み込まないし、予め皮を除いて料理する事が多いです。例えばポリフェノールたっぷりの美しい茄子の皮はもったいないのですが、魚焼きグリルやトースターグリルで皮が真っ黒になるまで焼いて、焼き茄子独特の香りと中身のトロトロだけを味いわいます。
揚げ物や煮物では少し皮も食べて、少し残します。残すのは残念ですが「噛み切れない度」がオーバーしていると思った時点で、潔く!?止めます。皮に限らず、噛み切れない肉の筋や小骨、葉物の茎なども諦めます。

先日、とても簡単なトマトの皮むき方法をブログに書かせて頂きました。安心して食べられるよう、再度紹介させて頂きます。

まず、ヘタを外してフォークを刺して、直火であぶります。均等に火が当たるようにクルクル回します。プチッと皮が弾けるまで、じっくりじっくり。
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一気に流水で冷やしたら、皮がペロッとむけます。かなり爽快。
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冷水に取るなど、面倒な事はナシ。
夏休みの味がするトマトは、おやつにも分食にも向いていると思います♪

アルデンテの1歩手前、パスタは難敵か...胃切除後の奮闘

Stomach
08 /12 2018

先週はイタリア料理のパスタの事、日本のラーメンの事をブログに書きました。なんだかオシャレな響きのイタリアーノと、おっちゃんやお兄ちゃん好みの庶民派ラーメン、どちらも食べる時は真剣勝負ですが、懲りない私はイタリアのパスタでは術後20年経っても未だに失敗する事があり、パスタを少し苦手な相手としています。

種類も調理法も豊富な素晴らしい食材なのに、失敗を繰り返すなんてパスタに失礼な話です。しかしなんで苦手なのかな。パスタについて、少し考えてみようと思います。

25年前位にイタ飯(バブルの頃の呼び方ですが、イタリア飯)ブームが起こり、やっと日本でもスパゲッティやマカロニ以外も、本場っぽいパスタが食べられるようになりました。

その少し前、約30年前の1980年代後半の頃は、和風スパゲッティ屋さんが人気がありました。渋谷の壁の穴、福岡のピエトロ、等々、各地で名店がありました。和風のパスタは、今や本場を超えたカテゴリーです。

仕事で海外に行った時は、本場イタリアはもちろん、イタリア系移民の経営する本格的な店、その土地風にアレンジされた様々なパスタに触れる事ができました。同じミートソース系でも、ボロネーゼやボローニャ風と名前が付いても、素材のせいか調味料のせいか、各地で異なったものになったり不思議な味になったり...本場以外は、やはり日本人が一番上手に作っていると感じました。

今でこそ「アルデンテ」と誰もが知る言葉になりましたが、前述のイタ飯ブームの後からは、日本のほとんどの外食店舗では、ほぼ間違いなく「アルデンテ」の状態でパスタを提供してくれます。

素直に袋の表示通りの少し手前まで茹でれば、パスタの芯に歯ごたえが残る「アルデンテ」に仕上がるのですがお湯や麺や塩の加減だけでなく、火力や茹で具合やソースとのからめ具合で仕上がりは大きく違います。食卓で一口目を口にする時にいかに「アルデンテ」で提供できるか、研究熱心だし技術の習得が早いのでしょう。日本には腰のある讃岐うどんも、弱腰の!?博多うどんもあるように、その土地仕立ての麺類が昔から親しまれていますからね♪

但し熱湯で茹でた麺類は、調理場とテーブルが離れていたり、客がおしゃべりに夢中でなかなか料理に手をつけずにいる間に麺が伸びてしまう事もあり、最近はアルデンテの1歩手前よりも、1.5歩手前で仕上げてくる店が増えたように思います。アルデンテの1.5歩手前=つまり硬めに茹でられたパスタが増えたように思うのです。

ごくたまに、1.5歩手前どころか1.75歩くらい手前で仕上げる店があり、健常者にも硬さを感じさせます。あまりに硬いといかにも消化に悪そうですが、逆に茹で過ぎると消化に悪いというのは、イタリアでは常識なのだそうです。

よく長距離走の選手が試合前は逆算してパスタを食べると聞きますが、それはパスタの胃の中の滞留時間が最適で、長時間にわたってエネルギーとなってくれるからです。ところが茹で過ぎると、小麦のでんぷんが茹で汁に流れ出てしまい、小麦グルテンの効果が発揮されずに、消化酵素が上手く働いてくれない事になります。

歯ごたえが柔らかい方が消化に良さそうだ、と自分で作る時はアルデンテ1歩後か1.5歩後に仕上げていたので、茹で過ぎも良くないかもと気付いてからは、0.5歩後位に仕上げて「失敗」する事がほとんどなくなりました。モチモチならぬ、茹で過ぎのムチムチに仕上がると、誰にでも消化が悪くお腹が重くなるのは当然です。

食べるのが遅くてパスタが伸びてしまった時も、パスタはほとんど油のある具をまとっているため蕎麦やうどんほど伸び過ぎる事はないので、安心してゆっくり噛んで味わう事にしています。
アルデンテの時は少な目の量で30回、伸びてきても少な目の量で20回は噛んでいると思います。美味しいトマトソースやオリーブオイル、パスタはソースを飛ばしてしまいがちなので、着ている物を汚さないように気を付けて食べると、自然とゆっくり食べられる気がします。

それにしても最近、麺の量がやたらと多い大盛のパスタ屋さんが増えて、看板の文字を見るだけでアップアップと苦しくなってしまいます...若い人などは大満足なのでしょうね。
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今年の誕生日ランチで訪れたホテルニューグランドの伊「イル・ジャルディーノ」にて。15年位前、ミラノのホテルで食べたものの次に気に入ったスパゲッティ・ポモドーロ♪一体何が違ってこんなに美味しくなるのか。

hinomaruko

整理収納アドバイザー1級を持つ50代の元CA客室乗務員です。
31歳で胃全摘出するも、元気でフライトしていました。
43歳で右乳癌で休職中、早期退職しました。
まだ後遺症はあるけれど、元気にたくましく生活しています。