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久しぶりの内視鏡検査 * 胃切除後20年うかつな私

Stomach
10 /24 2018
あイのない生活20年、最近お腹の調子が悪いです。

食べる量も体重も変わらず、元気に日常生活を送っていますが
一年前と半年前とは違う、身体の変化に不安を感じています。

喉から食道にかけて、食べ物や飲み物がしみます。
何か通ると肋骨に沿って、しみる感じが広がります。
みぞおちは軽く痛み、胸に圧迫感を感じます。

逆流性食道炎か、薬が効きません、却って消化管の存在感が際立ちました。

胃袋があった頃のような空腹感があり、
食道から小腸へのつなぎ目辺りが、昔の胃袋のようにキュルキュルと鳴ります。
こんな感覚、20年以上ぶり、不思議な感覚です。

この度、以前かかったガン専門病院で内視鏡検査を受ける事になりました。
もう10年以上、内視鏡検査をしていません。
胸部X線もバリウムを使ったX線も3年、腹部超音波も2年検査していません。

別の腫瘍を疑われ、かかりつけ医の診断書で診てもらえる事になりました。
2000年に関西へ引越するために転院する以来です。
古い診察券が手元にあり、内科の医師は同じ先生がいらっしゃいましたが、
患者さんが多く、予約はしばらく先です。

確実に病名がないと、もう診てもらえないのかと思っていました。
病名自体は卒業したけれど、術後の不具合は消化器内科も標榜する近所の
かかりつけの医師に、主に貧血をフォローしてもらっていただけでした。

私には「発作」と呼んでいる症状があります。
食道と小腸のつなぎ目辺りが、引っ張られるように「ひきつけ」を起こし、
その部分に強い痛みと痙攣が感じられます。
もどせないけれど、もどしそうな、生唾が大量に出ます。

対処法は寝たり起きたり体勢を変えて、ティッシュを口にくわえて、
ただひたすら発作が治まるのを待ちます。
肋骨の間を指を立てて押さえたり、背中を押さえます(手の平で温めます)。
他人に背中の特に左側を押さえてもらうと、直りが早い気がします。

発作の時たまに、左下腹部や、左わき腹から背中の辺りが盛り上がり、
腸が通過障害か、詰まったように硬くなっているのを感じます。
苦しみながらもお腹をマッサージして、排便を試みます。

発作が治まると、消化管とその周りに猛ダッシュした後のような疲労を感じ、
翌日くらいまでは軽い筋肉痛も残りますが、心は安堵します。

この発作を、私は単に食事方法の「失敗」として片付けてきました。
こんな症状が起こったら、こうすれば対処できるかも、とか
本当に苦しいけれど、長くても30分位で治まるから我慢しよう、とか
なんとか乗り切ってきました。

去年、この発作を毎週のように繰り返し、なんだか消化管の「お疲れ感」が
日々感じられるようになっていました。
やつれた感じ、これも腸の老化なのでしょうか。
胃袋も脾臓も胆嚢もないんだから、消化吸収が過酷なのは当たり前ですが、
つなぎ目辺りはかなり痛めつけられているのでしょう。

私としたことが...肝心の検査を受けていませんでした。
術後の不具合も、こんなものだと馴れっこになって専門家に相談しようと
考えていませんでした。消化管の疲労ですら大変なのに。

2003年に乗務復帰する時に、関西の病院で診断書を書いてもらい、
病名は卒業だから、定期的な検査は要らないと言われたのを真に受けて、
忙しさにかまけて検査を遠ざけていました。
幸い、会社の健康相談室や、かかりつけ医に内視鏡検査も
してもらえる機会はありましたが、退職して2012年に関東に戻ってからは、
扶養家族としての家族健診しか受けていませんでした。

何を根拠に検査から逃げていたのか...
おめでたい私は、後悔の念が少しで済むよう祈るばかりです。
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どんなことが起こっても、今日という日常があります。
目の前の事に、家にいる時は家事に、心と身体を向けて生活します。

薬が飲めない * 胃切除後の難儀な事

Stomach
10 /01 2018
胃袋の手術をしたら、しばらくは効果のある薬(経口薬)が飲めなくて
治る症状も良くならない、損だ、不幸だ、と術後しばらく考えていました。
ずっと食事の訓練が上手くいかず、後から手術した人が先に退院していく中、
悪いことばかり考える毎日でした。

手術後はクリニカルパスに則って、食事指導を受けながら
消化管と消化器を慣らすように、段階を追って食事をしていきます。
入院中は贅沢にも!?上げ膳下げ膳、安心して食事に取り組めば良いのです。
特に消化器系の人は食べるのも仕事、食べ方も訓練次第で努力次第で、
その後の人生の質をも変える技を身に付けられる良い機会でもあります。

流動食(おもゆ)→三分粥→五分粥→全粥と進んでいき、
都度食べる量の目標も記された表を元に、慎重に1歩1歩進んでいきます。

でも流動食すら口を通らない、水分もほんの少しずつしか口を通せないので
食事に精一杯で、薬を飲むどころではありませんでした。

目標の半分の量も食べられなかったのに、薬を飲むなんて...
薬を飲むのは苦痛以外の何物でもなくなってしまいました。
一口飲み込む度にひっくり返りそうになるほど苦しくて半泣きで、
一包飲むのに10分位掛かりました、ヘトヘトです。

これを飲めば良くなるんだ、と心に言い聞かせて薬に思いも込めるのですが
なかなか喉を通ってくれず、その後も腸の深い部分に落ちて行くまで、
いえ、その途中を感じながら腸が落ち着くまで七転八倒が続きました。

術後20年経った今は、刺激の強いものは腸を通過するのがわかり、
いつまでも腸に苦々しさが残ったりする食べ物もあれば、
薬は特に粉末状のものは、水で流してもへばりついたまま
離れないように感じるものもあります。
そして水分量が多いと腸が重だるく、お腹いっぱいになってしまうので
薬が多いのはやはりシンドイです。

鉄剤や漢方薬は、食後直ぐは避けて空腹時に摂るよう指示されますが、
空腹(に感じている)時に大量の水分では気持ちが悪くなるので、
チビチビ飲むしかありません。喉越し悪し...

子宮筋腫があり、年に一度ガン検診と共に婦人科を受診すると
女性向けの漢方薬を処方されるのですが、それがシンドイ...
香りも苦味も嫌いではありません、むしろ効果がありそうで、
深呼吸して吸いたくなるほど好きな香りです。

でも喉から小腸辺りまで違和感が残り、軽く吐き気も感じます。
これは軽い副作用だそうです。
飲みたくないけど、効果はあるから頑張って1ヵ月は飲んでみるか...
処方されて2週間になりますが、吐き気が残るので自分の判断で止めました。
明日、検査結果を聞きに行く時に止めてもらおうと思います。
できれば、いえやはり食事を優先させたいです。
ドイツ旅行 615
本日のタイトル「難儀」な事について、書いてハタと気付きました。
WEBの辞典で調べてみると、現代では主に関西地方でしか使われないようです。
そういえば、昔は関西に住むまで聞いた事もなかった...

1 苦しみ悩むこと。苦労すること。また、そのさま。
2 面倒なこと。迷惑なこと。また、そのさま。
3 処理するのがむずかしいこと。また、そのさま。一大事。

まさに私が表現したかった意味があった、ドンピシャ。
薬には苦労しましたわ、薬は面倒で厄介なものですわ、
まあ信頼もしてますけど♪

胃がなくたって富士山登頂!*胃切除後でも出来る事

Stomach
09 /11 2018

胃を切除した人はゴマンといますから、大した話ではありませんが...
山の頂上、しかも日本一高い山である霊峰富士山に登ったという事は、感慨深く忘れられない思い出です。2016年8月に富士山5合目から頂上を目指しました。
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家族の親友が富士登頂5回は経験のある山男で、明日は絶好の登山日和だから、と初心者でも大丈夫な日帰り登山を計画してくれました。不安だらけでしたが、弾丸登山している若者もいるし、NHKブラタモリでは、タモリさんも(昔でいえば)高齢者ながら!?登頂されていますものね。やって出来ない事はない!と挑戦です。
 
結果...家族が足を痛めて、ゆっくりしか歩けなかったせいかお蔭か!?
ほとんど息切れする事なく、無事に山頂まで登る事が出来ました。

登山者は高齢者や中高生の団体さんも多く「はあい、この辺りでゆっーくり深呼吸しましょう。休憩~。」とガイドさんや引率の先生方の掛け声に便乗して、私達も休み休み、ゆっくり登りました。
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高山病が怖いのと、どうやって栄養補給をしようか、これだけは慎重に!休憩ポイントとその途中で1回ずつ位に、友人の「休憩~」の合図が入り!?チビリチビリ、飲み過ぎず食べ過ぎず、少量ずつ栄養補給しました。

あイのない生活は...五合目から頂上まで、おにぎりふたつ+もろもろ。
1回の休憩でおにぎりを3分の1ずつ位よく噛んで食べて、次の休憩では山歩きにお薦めというアーモンド入りのチョコを1粒もらい、次は飲み物だけ、そのまた次はおにぎり3分の1くらい...というように一度で食べずに、少量ずつ何度にも分けて食べたら、ダンピング症状も起こさず、空腹を感じる事もお腹が苦しくなる事もなく、頂上までは大きな疲れは感じませんでした。

日頃、軽く走ったり早足で歩いたり、階段をよく使うようにしたりしていた程度ですが、高い山に登る体力も作られていたようで嬉しかったです。登っている最中は、上を見るとまだまだでも、後ろを下を振り返ると、すごく高い所まで来たのがわかり、その眺めは最高でした。

途中の休憩では、一度座ると根っこが生えたように立てなくなったりどっと疲れてしまいそうだったので、友人ガイドの勧めに反して、座っても3分くらいまでにしていました。椅子なら良いのですが、体育座りのような、お腹より膝が高くなるような座り方だとお腹を圧迫してしまい食後に苦しくなる事があったので、座り方も足全体が下になるようにしました。

9合目くらいから急に風が強くなり、気温も低くなって、フリースのトップスやウィンドブレーカーなどを重ね着しました。そこから先は頑張っても頑張ってもなかなか前に進まず、どんどん身体が冷えてきたのがわかりました。

頂上に着いた時は気温0度、予定なら下山完了時間だったそうですが、ゆっくり歩いてきたお蔭で無事に登頂に成功して、3人で大喜びしました。やったー!本当に富士山に登っちゃったー!

さあ、これから一気に下山しようと思うけど、どうしよう、もう明るいうちに下山は無理そうだから、今日は諦めて山小屋に泊まろうか、と急に言われてあたふた~~空気が薄過ぎるから、もう少し下りて日没までは頑張ろう、と3人で駆けるように下山しました。

でも天気がどんどん悪くなり雨が降って、私だけ体の冷えが止まりません。こういう時は身体の脂肪や筋肉の大切さを感じます。いつも暑がりだけれど、脂肪が少ないと身体の芯まで冷えるのです。

結局、雨と風で更に体力が奪われた私が疲れ果て、途中の山小屋で泊めてもらう事になりました。ヘトヘトどころか全身呆然となった感じでした。やはりパワー不足か...おにぎりふたつではね...

寝床は屋根裏のスペースに雑魚寝です。お風呂に入れないとか、歯も磨けないとか、化粧が落とせないとか、布団がどうのとか、いつも言いそうな不満も感じないくらい消耗していました。夜間、暖房のガスが充満したのか高山病か、頭痛で目が覚めてしまい、持ってきた鎮痛剤を飲んで落ち着かせました。

ゆっくり休養を摂れる環境ではなかったけれど、富士山登頂という同じ目的を持った人達が集まった山小屋は活気に溢れていて、とても温かい雰囲気でした。気になるのは天気、山頂は終日悪いようで諦める人も強行する人もいました。

今日は下山するだけ、とにかく早く下りて、早くお風呂に入りたい一心で、リードするべくどんどん走りました。大砂走りって、本当に気持ち良く走れますね、ジャンプしちゃった♪

御殿場口から駐車場までタクシーで移動して、ひとまずお風呂、開業時間を待って公共温泉足柄温泉でもう一度富士山を拝みました。

麓は晴れの別世界♪雲に覆われた富士山は高く遠かったけれど、近い存在に感じるようになりました。悪天候の日を避け、装備を整え、標高の高い山へ登る心構えさえ守れば、富士山は確かに難しい山ではありませんでした。友人の計画は初心者にとっては少し無謀なようでしたが、連れてきてもらって感謝しています。

ガイドブックは5合目でもらえましたが、予めオフィシャルサイトHPなどでも心得を読んでいきました。
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遠くから眺めているのも、自分の足でへばりついても、やはり富士山は美しい。日本一、世界一の山です。

皮を剥いて食べれば安心かも... 胃切除後のせつなさ

Stomach
08 /14 2018
犬や猫、赤ちゃんと一緒です、食べたら食べたそのまんま、出てきます、食べ物が。お食事時の方、ごめんあそばせ。

よく噛んでも噛み切れないで飲み込んでしまったもの=食べ物の皮など。
よく噛んだつもりで噛み切れていなかったもの=根菜など。
そのまんま、再度「お目見え」する食べ物について考えてみようと思います。

手術仲間のお一人は、皮のある野菜は全て皮を剥いて食べるそうです。
お家にお邪魔した時、「口惜しいけど...」と言いながら、茄子を故郷の味でご馳走してくれました。すごく美味しくて感激したのですが、言われてみれば確かに何か物足りない、茄子の皮を剥いてあったからです。「茄子は紫色の皮も油をまとわせて、ツヤ良く甘辛く煮たかった。口惜しいけれど皮が怖いの」と。

術後3年位経った頃、よく逆流に悩まされていた友人です。「皮もたくさんの栄養があるし、美味しいのにね、せつないね...」腸で詰まり気味になるのは、消化されずに出てくる皮のせいだと言います。

確かに、よく噛んでもトマトの皮やにんじんなど赤みの色はトイレで「再会」します。腸のどこかで詰まって悪さしていたら、そのまんまの形で「お目にかかる」事はないんじゃないかと思うのですが、腸のどこかに引っかかり、消化を阻害するような気がするのだそうです。

術後20年の現在は食欲だけは衰えないの~と元気印の60代で、何でも気にせず食べているようですが、術後数年は本当に神経質になっていたそうです。友人はお料理上手の上、子育て中の専業主婦だったから余計に、美味しくて安全な食卓作りに励んでいました。入院中からいつもメチャクチャ面白い人で、笑いの耐えない病室だったのは間違いなく彼女のお蔭です。看護婦さんを捉まえては質問攻めにして、退院後は何に気を付けけたら良い?とか、どちらの食べ物が手術後には向いていると思う?など聞いてくれて、男性も含めて、病棟仲間で情報交換する場を作ってくれました。体力作りを兼ねて他の病棟にも出向き、あちらこちらで友達を作り、なかなか病室へ戻らない日もありました。

そんなタフで明るい友人ですら、食べる事には気を遣い過ぎて回復に時間が掛かりました。
「グチャグチャになるまでよく噛んで食べれば、食物繊維も同じよ、大丈夫って看護婦さんが教えてくれたのにね...やっぱり胃がなくなるってせつないねえ...」再発の心配も食べられない事もつらいけれど、家族に気を使わせる事が何より苦々しかったと話してくれました。

私も噛み切れない皮などは未だに飲み込まないし、予め皮を除いて料理する事が多いです。例えばポリフェノールたっぷりの美しい茄子の皮はもったいないのですが、魚焼きグリルやトースターグリルで皮が真っ黒になるまで焼いて、焼き茄子独特の香りと中身のトロトロだけを味いわいます。
揚げ物や煮物では少し皮も食べて、少し残します。残すのは残念ですが「噛み切れない度」がオーバーしていると思った時点で、潔く!?止めます。皮に限らず、噛み切れない肉の筋や小骨、葉物の茎なども諦めます。

先日、とても簡単なトマトの皮むき方法をブログに書かせて頂きました。安心して食べられるよう、再度紹介させて頂きます。

まず、ヘタを外してフォークを刺して、直火であぶります。均等に火が当たるようにクルクル回します。プチッと皮が弾けるまで、じっくりじっくり。
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一気に流水で冷やしたら、皮がペロッとむけます。かなり爽快。
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冷水に取るなど、面倒な事はナシ。
夏休みの味がするトマトは、おやつにも分食にも向いていると思います♪

hinomaruko

整理収納アドバイザー1級を持つ50代の元CA客室乗務員です。
31歳で胃全摘出するも、元気でフライトしていました。
43歳で右乳癌で休職中、早期退職しました。
まだ後遺症はあるけれど、元気にたくましく生活しています。